自己肯定感が低いと、自分の体を見るのもしんどい時がある。
だからわたしは、お風呂の電気をつけずに入る。
とはいえ、さすがに真っ暗で何も見えないので、脱衣場の電気の明かりでお風呂に入る。
脱衣場の小さな明かりだけが、ぼんやりと体の輪郭を照らす。
鏡も、壁も、浴槽も、
すべてが薄暗く、湯気でぼんやりとしている。
自分の姿をはっきり見なくて済むから、少しだけ安心できる。
毒親に否定され続けて育つと、
「自分はなにもかもダメな人間なんや」って考えが根付く。
頭では「もしかしたら、そんなことないかも?」って思っても、
心のどこかで自分を責め続けてしまう。
自分の体をまっすぐ見ることができない。
だから、ある日から電気をつけてお風呂に入れなくなった。
高校生の終わり頃、会話の流れで仲良しの友達に
“電気をつけずにお風呂に入っている”ことを話すとめっちゃ驚かれた。
そのとき、
「そういえば、最初は電気をつけずにお風呂に入るの違和感あったな~と思っていた」
ことを思い出した。
今は、電気をつけても入れるようになったけど、暗い中で入る心地よさが忘れられず、
今も電気をつけずに入っている。
こうして小さな安心を重ねて生きてきて、私はここにいる。

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